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効率化の鍵は「割り切る」こと

「受験勉強を効率的に進めるためには、こうすればいい」と頭では分かっていても、思った通りに実践できないことの方が多いかもしれません。

難関校を目指すような真面目な受験生は、「やりきらない」ことに対して罪悪感を感じてしまう傾向があります。そもそも元がそういう真面目な性格だから、これまで地道に努力して難関校を目指せる状態になっているというのが実情かもしれません。

例えば「この塾課題(宿題)はカットしていい」「少し考えて分からなかったら解説を見ていい」と言われても、実際にカットしたり解説を見るとなると「やっぱりサボるのは良くないのではないか」と感じてしまうことがあります。

私はよく「良い意味で手抜きをしてもいい」という言い方をしますが、この「手抜き」という言葉にネガティブな印象を持たれることも少なくありません。

しかし受験、特に難関校受験で成功するには、その壁を乗り越えて「割り切る」ということも必要になります。罪悪感を感じて「割り切れない」受験生は、目的が「受験で成功すること」ではなく「指示を守ること」になってしまっていることがあります。

一方で「割り切れる」受験生は、最終的には受験で成功することが目的で、指示を守ることはそのための手段に過ぎないということを多かれ少なかれ理解しています。

学習する内容のレベルが上がるほど、割り切れるかどうかで学習効率は大きく変わってきます。「割り切る」という言葉にネガティブな印象を持っているのであれば、その感覚を変えていく方がいいかもしれません。

​※本記事は、拙著『中学受験を成功させる算数の戦略的学習法・難関中学編』の内容を転載したものです。

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